2022年春のナイフショウのお知らせです
- 2022/01/30
- 00:42
開設当初のこのブログは、週刊を目指していました。
あれから9年、月刊・季刊へと変遷を重ね、このたびついに年刊へと進化を遂げました。
感無量です。
まだ変身が残っている可能性もありますが、なんとかオリンピックよりは頻繁に更新したいと思います。
ということで前回の更新から一年が経っていますが、皆様お変わりないでしょうか。
気が付けば2022年1月も終わりつつありますね。あけましておめでとうございました。
年明けから感染拡大中ということで、例年参加していました二月のナイフショウ「銀座ブレードショー」は今年も中止が決定したようです。
感染が広がることを予期して日程を二月末に変更しておられたのですが、想像以上の状況を受けて中止のご判断をされたようです。
三月の「オールニッポンナイフショー」は今のところ中止ではないようです。
オールニッポンナイフショーは 3月5日・6日の日程で、会場は例年通りのKIITOホールです。
参加希望者が35名以上集まれば開催されるとのことです。
昨年は開催されましたね。
(2/10 追記 40以上のテーブルが出展される予定で、開催に向けて準備されているそうです。)
今年も僕は嬉々として引きこもり続けていますので、出展はしない予定です。
しかしオールニッポンナイフショーが開催された場合は、打ち合わせのために会場をうろうろする可能性があります。
万が一見つけても、そっとしておいてやってください。
去年以来、出張の予定を立てるのが難しいですね。
今年も引き続き淡々と包丁を作らせてもらっています。
最近はなぜか割り込み包丁もご注文いただいていますが、割と困ります。
作ったことがないので、まるで自信がありません。
本職の方だとトンテンカンと鍛造でやってしまえるイメージなのですが、僕にそんな技は無いです。
一個分ずつ溝を切って、プレスで押し広げて、と、なかなかに手間もかかります…
ダマスカスで作るなら素直にサンドイッチがいいです。
調理器具つながりでピザカッターの量産型もご依頼いただいています。
いつものモクメ金具の量産はご容赦いただきたいので、鋳造ステンレス金具での生産を目論んでいます。
試作品はほぼ完成しました。
が、いまいち鋳造しにくい形だったようです。
輪っかが余計だったようで、そこから噴き出す気泡が中子の根元を吹き飛ばしてしてくれているように見えます。修理しようにも、何とも溶接しにくい位置で腹立たしい限り。
もう少し違う鋳造技術を持つ業者さんにもお願いして、試して頂こうと思います。
それでもダメだったら試作二号に挑戦ですね。
ここ数年の包丁の制作で実感しましたが、定期的でまとまったお仕事があるとかなり助かります。
頑張って造形的な製品も揃えていきたいと思います。
また、昨年から海外からのお問い合わせを多く頂いています。
どこの国も出歩きにくいので、ネット上で面白いものを探す方が多いのでしょうか?
コロナ前にいくつか海外のショウに出展していたのも良かったのかもしれません。
念願の物騒なデザインのご注文をいくつかいただけました。
警察に許可を頂いて輸出用に制作する刃物については、日本の法律の制限を受けません。
剣でも刀でも好きな形でOKです。
まずは一点分、短刀風の作品についてお巡りさんに届出して無事に認可を頂けました。
残りもデザインを決めて、図面と海外との取引を証明する文書を提出しなければなりません。
自由な造形での刃物制作は、僕のかねてからの願いです。
喜びのあまり画架を買って、ものすごく久しぶりに紙を立てて描いています。
ただ、当面はまともな刃物の制作から手が離せませんので、すぐにこちらに取り掛かるわけにはいきません。
なんだかこれまでの経験が、いまに悲しいことが起きて話が消えるぞ期待するなと脅してくるのですが…果たして。
ともあれ久しぶりに実際に制作する予定での大型作品のスケッチです。まずは目先のお絵かきを楽しむのが有意義でしょうね。
ショウでお会いする機会はまだ先になりそうですが、僕の方はあまり変わらずダマスカスと遊んで過ごしております。
皆様もどうぞお体にお気をつけてお過ごしください。