2018年・春のナイフショウのお知らせです
- 2018/01/03
- 18:45
2018年がはじまりました。
謹んで新年の御挨拶を申し上げます。僕は本日仕事始めです。
今年も気合いを入れてまいります!!
早速、今年参加予定のナイフショウをお知らせさせていただきます。
まずは2月11日、東京の銀座ブレードショウに参加します。
開場時間は11:00~17:00、いつもと同じ「ライオン銀座クラシックホール」です。
販売可能な作品も、いくつか間に合いそうです。
こちらのシースナイフは、本体は完成していまして鞘を制作中です。
最近、革の鞘に直接FRPを巻きつける手法を確立できまして、今回もその方法で仕上げるつもりです。
以前は、樹脂が染み込んだりきつくなりすぎたりという問題がありまして、木の鞘に巻いたりしましたが、太くなる上に出し入れ時の擦りキズの問題がありました。
一方で革のシースは、そのままでは縫い目の現実感が本体のグロさと合わず、一緒にするとがっかりすることになりました。
どうにかそれを隠したいですし、加えてダマスカスに釣り合う質感も欲しいので、布や繊維を巻いてしまいます。
そして、この手法の鞘に金具を取り付ける方法を研究中です。
今回もチャレンジしてみます!
ナイフ本体は、短めのブレード材に、まじめに削り出したダマスカス部材を鍛接して付け足し、鍛造でちょっと崩した形にしたものです。
チェーンダマスカスや、工具を鍛造して作ったナイフ等の、元の形が残っている部分は妙にかっこいいのです。
そこからイメージしたデザインです。
尻尾には、ステンレスでキャップのようなものを作って嵌めました。
このデザインは、くるっと巻くパターンになりがちな鍛造品の尻尾の、他の様式を見つける為の実験です。
ちょっと重いですが、割と持ちやすいです!(当社比)
ちなみに今回のモノは、このコンセプトでの試作2号になります。1号は、昨年の台湾ナイフショウにひっそりと並べていました。
元々はヒゴノカミ的な折りたたみナイフを作ろうと制作していたものでしたが…
柄の方がうまくいかず、そのブレイドを転用したものです。
持つところが無いので、部材を鍛接で追加したのですが、ちょっと面白い作品になりました。
このシリーズは気に入りましたので、今後も製作していこうと思います。
もうひとつ、持ちにくい一品です!
前回の台湾ナイフショウのコンテスト、そのアート部門にエントリーするべく制作予定だった作品の、ダマスカス部材のテストピースを兼ねた品です。
刃は付けましたが、基本的に観賞用として考えています。
今回、新作の為にダマスカス部材を新しく作りましたが、以前のモノに改良を目指して変更を加えています。
その点がどうなるかは、仕上げて初めて分かります。
ということで、各部材を少しづつ使って、仕上げて確かめるための実験台としてこの作品を制作しました。
だた、なんとか台湾のショウに連れて行こうと急いで作りましたので、時間短縮のために可能な限り強力なエッチングを行いました。
その結果、深いエッチングが数十分で完了しましたが、代わりにいつもの方法では溶けない素材も溶けてしまいました。
テストピースとしては失敗です…
こちらも、本体はほぼ形になっていますので、見栄え良く設置出来るようなスタンドの制作を考えています。
出来ればガラスドームを被せたいと思います。
銀座の次は、今年も「オールニッポンナイフショウ」に出展予定です!
こちらは、3月3日・4日、10:00~16:00に開催です。
例年は日曜日のみのナイフショウでしたが、今年は二日間にわたって開催されるようです。
しかし、僕は日曜日のみの参加を考えています。
会場は、一昨年と同じ、「デザインクリエイティブセンター神戸」の1Fホールだそうです。
会場には駐車場がないそうですので、お車でお越しの方は御注意ください。
並べられる作品は…未定です。
期日が近づき、面白いものが御用意できそうでしたら、改めて御案内させていただきます。
ということで、ナイフショウに関しましては、例年通りのスタートとなります。
本年も全力で制作に取り組む所存です!
どうぞよろしくお願い申し上げます。